シニア層がパソコン教室に通う理由

なぜパソコン教室にはシニア層が多いのか

パソコン教室には午前中から夕方まで、多くのシニア層の方が訪れます。スマートフォンやパソコンを学んでネットショッピングやSNSを楽しみたいという要望もありますが、家族にパソコン操作を聞かずにパソコン教室に学びに来るのはなぜでしょうか?

家でパソコンの質問をすると煙たがられる

家族だからこそ、親からパソコンやスマホの質問をされたときの面倒くささは皆さんも覚えがあると思います。

いくら教えてもすぐ忘れたり、素直に聞いてもらえなかったり、教え方が下手みたいに言われたり。いつのまにかパソコンについて聞かれる前にその場から逃げてしまいがちになってしまいます。

特に同じ質問をされたとき、「この前言ったよね?」と強くあたってしまうことも。

最終的に、「それやらなくていいんだよ」と言って全否定してしまうことも少なくありません。

パソコン教室のインストラクターは教えることに慣れている

パソコン教室でシニア層がインストラクターに質問している場面は一日中見ることができます。

インストラクターはシニアからの質問にとても上手に答えていて、その内容も的確です。それはなぜでしょうか。

パソコン教室のインストラクターは、長年の仕事柄、同じ質問に何度も答えています。そのため生徒がどのタイミングでどのような質問をしてくるのかは身についていて、答える内容も暗記しています。答えてからの話の展開もすべて把握しています。

つまり、経験上でシニアと揉めることがないのです。またシニアも的確な返答内容から満足します。

インストラクター側も苦労していない

一日中シニア層を相手にしているインストラクターはどうでしょうか。実は家族が身に染みて知っている「教える苦労」を感じていないんです。

パソコン教室で開業するインストラクターは、フランチャイズでは必ず研修やOJTがあります。特にOJTでは先輩インストラクターが教えている姿を見ながら、どういった対応をすればいいかを学びます。

多くの新人インストラクターが驚くのがここで、「ああいった対応で良いんだ」と感心します。実はシニア層に教える対応は、思ったより肩の力を抜き、それほど専門知識は必要とせず、まず何がわからないのかを聞きます。

実は熟練したインストラクターは今までの経験から、どのような質問が来るかを知っています。知っているけど、生徒から何が分からないかを丁寧に聞き出します。そして質問内容がわかると共感する仕草をして、「心配しないでください、大丈夫ですよ」と明るく振舞って質問に対する答えを丁寧に教えます。

この一連の作業をすべて暗記しており、また体も覚えているので無意識に対応できてしまいます。

経験のあるインストラクターはどこでも働ける

このように経験豊富なインストラクターは、一通りの対応を完全に暗記して、話の流れや体の動かし方もすべて身についています。

インストラクターになりたての時は不安でいっぱいでしたが、しばらくすると手ぶらで教室に行き、てぶらで帰ります。

またパソコン教室で教えることは全国共通なので、どこにいっても通用しますし、また個別訪問での指導にも応用できます。

100回聞いても怒られない、がパソコン教室の基本

パソコン教室インストラクターは、教室で生徒を見守り、質問があれば対応します。それが仕事ですし、一日に平均で何度答えるかも知っています。そのため、同じ質問だろうが何でも構いませんし、苦にならなくなります。

まるで飲食店の調理人のように、メニューの中のどんな注文が来ても作り方を暗記してますし、一日の注文数も限りがありますので普通に対応できます。同じ注文が多いからイライラするということもありません。

飲食店と違うのは、仕入れの手間と費用が要らないということです。体一つでできますので、多くの職業の中でも優秀な職種と言えます。

インストラクターは天職なのかもしれない

と思うようになるとインストラクター職は楽しくなります。嫌なこともありますが、生徒から慕われる、お礼を言われるなど良いことも多いです。

生徒の側からも、自分の娘や息子のような年代のインストラクターから、どんな質問でも嫌がらないで親切に教えてくれると感謝しますし親しみを持ちます。

パソコン教室でのこういったインストラクターと生徒の関係はストレスが無く、いつも求められる存在になるので、手に職をつける仕事をしたい方は最適な職種の一つと言えるでしょう。

投稿者プロフィール

msn編集部(毎日スクールニュース)
msn編集部(毎日スクールニュース)
パソコン教室で開業や独立を目指している方のための情報サイトです。パソコン教室をフランチャイズで、もしくは個人事業主で起業されたい方に最新のニュースをお届けします。
タイトルとURLをコピーしました